秋が深まり開演時間にはすっかり暗くなる頃、出囃子が鳴り響く会場でさっそうと登場したのは多聞寺住職であり落語家でもある『桂 米裕』さん。FMくらしきの拝、ボーズ!!!というバラエティ法話番組でもおなじみ。昨年に続いてのご登壇。住職兼落語家という肩書きが気になる聴衆の様子を察し、なぜ矢掛町へ来られることになったのか、落語家でありながらなぜ住職という道を選んだのかをお話いただきました。色々と大変なエピソードもすべて笑いに変える。元々大阪出身であったため、岡山へ来られて一番苦労したのが方言。岡山弁、矢掛の方言。この方言の下りから徐々に聴衆は大爆笑!!
自己紹介が終わる頃、古典落語の演目『時うどん』。初めての人も何度も聞いたことがある人も「桂米裕」ワールドへ引き込まれます。あっという間の1時間10分。法話を聞いた後のような気分になります。「なんだか、ありがたい・・・」
ありがたいお話の後は、ありがたいお食事。住職を交えた歓談は夜遅くまで続きました。住職はノンアルコールでしたが、落語では聞けなかった落語業界話、仏教にまつわる話。参加者からの矢継ぎ早の質問にもどんどん答えていただきました。実は、時間は落語よりもこちらの方が長かったかも(笑)。
夢てらす総料理長によるフルコースのシメは「さんま茶漬け」。さんま、ゆず、お茶の風味のハーモニーが絶品。来年もありがたいお話を楽しみにしています。
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